生理前はなんだかイライラする、または生理中にイライラしたり精神的に不安定になる。そういう方はとっても多いです。
程度の差はあれ、ほとんどの女性が生理前、もしくは生理中に精神的に何らかの変化があります。
なぜ生理になるとイライラしやすくなるのでしょうか。
その原因がわかれば、イライラを抑える対処法もわかってきます。
一番良いのは、体の内側から原因を取り除いていくこと。
そのために今日は、東洋医学で生理のイライラの原因と対処法を見ていきましょう。
目次
なぜ生理前、生理中はイライラするの?
生理にはエストロゲンとプロゲステロンとという2つのホルモンが関係しています。
これらのホルモンバランスが生理前に乱れやすくなるため、生理前や生理中のイライラや情緒不安定になると考えられています。
なので、多少気分が安定しにくいのは仕方がないことかもしれませんが、イライラが抑えられないほどや、仕事や人間関係に支障が出るほど酷いのは問題です。
実は西洋医学では、あまり明確な原因はわかっていません。
では、東洋医学ではなぜ生理になるとイライラすると考えられているのでしょうか。
原因①気血の巡りが乱れる
気血(体内のエネルギーや血の流れ)の巡りが乱れると、経脈が正常に巡らなくなります。
疲労が酷くなったり、強いストレスがかかったりすると、気血の巡りが滞ります。
そして経脈が乱れると、体が重い、痛い、などの体調不良の他、イライラや精神の不安定などの症状がでてきます。
原因②肝と腎の弱り
生理には子宮と卵巣だけが関与しているのではないんです。
実は、「肝」と「腎」という2つのシステムが大きく関係しています。
【肝の役割】
東洋医学でいう「肝」は血液の倉庫とも呼ばれ、血液を貯蔵したり量の調整を行っています。それにより全身の気血の巡りを促進し、有害物質やストレスにより発生した老廃物を分解・排泄して体を守るという役目があります。
【腎の役割】
東洋医学では、腎は力の源で生殖や労働などの精気を蓄えます。そのため排泄の機能を正常に保つ以外にも、生理や妊娠、成長発育、骨の維持などに関わっています。
肝で貯蔵する血液、腎で貯蔵する精気。
この2つは両方とも「陰」に属し、気血水のバランスを保つ上での肝腎な要(かなめ)でお互いに助け合っています。
また、五行の相生のサイクルにより、腎は肝を生み出すという関係にあります。
そのため、肝または腎の一方が病気になってしまった場合、東洋医学では肝も腎も両方ケアしなければいけないとされています。
生理のイライラと肝の関係
排卵から生理にかけて、妊娠に向けた準備をするため、子宮に血液が集められます。
そのため生理前になると、肝に対して「血液を増やして!」という要求が出されます。そして、肝は血液量を増やすべく一生懸命働きます。
この時に肝が健康そのものであれば、そこまでの目立った不調を感じることはないかもしれませんが、普段から肝が弱っていたり、気血の巡りが滞っていると肝が疲弊したり、肝の気がよけいに滞ってしまいます。
肝は気の巡りに関わる臓器なので、気持ちや精神活動にも影響しています。
その肝気が滞ってしまうと、イライラしたり、自律神経が乱れてしまうんですね。
そのため、生理前、生理中はイライラする、情緒不安定になるという人が非常に多いんです。
生理のイライラと腎の関係
食事面の不摂生や睡眠不足、冷えなどにより腎が弱っている場合、腎が弱ってしまいます。
腎は肝を生み出しているため、腎を損なうことも同じように生理前のイライラをや生理中の精神不安定を生み出す原因となってしまいます。
さらに、東洋医学では腎は生理をつかさどっているためシステムであるため、生理不順、生理がこない、ひどい生理痛などを引き起こす原因ともなります。
生理のイライラを抑える方法
生理のイライラをできるだけ抑える対処法は、日頃から肝や腎を大切にしてあげることです。
そのためには、
・良質な睡眠をたっぷりとる
・暴飲暴食しない(内臓に負担をかけない)
・日頃の食生活を整える
ということが重要です。
中でも、食べ物は「何を食べるか」が重要になってきます。
生理のイライラを抑える食べ物
基本はバランスよく食べることが大切です。
その中で、少し以下で紹介する食べ物を多めにとるように意識してみましょう。
★「木」に属する食べ物を食べよう
肝は木の五行に分類される臓器です。
そのため、木のエネルギーをもつ食べ物をとることで肝を整えることができます。
・緑の野菜
(ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、キャベツ、春菊、ニラ…など)
・胡麻
・酸っぱいもの(レモン、かぼす、酢など)
*全身が冷えている方は、生野菜や夏野菜は控えめにしましょう
★「水」に属する食べ物を食べよう
腎は水の五行に分類される臓器です。
そのため、水に属する食べ物を食べると腎が整います。
・黒いもの(黒ごま、黒豆、黒米など)
・海のもの(魚貝類、海藻類など)
・豚肉、大豆、豆腐、豆乳、味噌など
*全身が冷えている、胃腸が弱い方は生ものや冷たいものは控えめにしましょう
★肝や腎を助けてくれる食べ物
栗、クコの実、胡麻、ニラ、葛
などは、東洋医学では肝や腎を補い、強めてくれる食べ物とされています。
まとめ
生理の時になぜイライラするのか、そしてその対処法について、いかがでしたでしょうか。
生理前にイライラしたり、生理中は情緒不安定になったりするのは、東洋医学で考えると、しっかりと原因が見えてきます。
最小限に抑えるためにも、日頃の生活や食事を見直してみましょう。
しっかりと日頃から肝と腎をいたわり、その日の疲れやストレスはその日のうちに解消するようにしていれば、周りに迷惑をかけて後で落ち込んだりするようなどうしようもないイライラは抑えることができます。
ぜひ実践してみてくださいね^^
<こちらの記事もどうぞ♪>
生理前、生理中は甘いもの・食欲が止まらない!【陰陽五行で根本から解決】
生理前の辛い症状を東洋医学・陰陽五行で解消~心の平和は健康から~
【和風水セミナー@大阪・京都】
四柱推命って何?風水って何?
私はどう活用したら良いの?
そんな疑問にお答えする、一般公開セミナー大阪・京都にてやってます♪
講師をつとめるのは伝統風水師である夫ですが、私もおります^^
また、全国どこからでも受けられるWEBセミナーもあります!
★★詳細はこちら★★
3 thoughts on “生理でイライラするのはなぜ?対処法を東洋医学で考える~肝と腎の役割~”
Comments are closed.