体質別、生理痛の改善方法。食べ物を変えれば体も変わる!【体質診断つき】

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体質別、生理痛の改善方法。食べ物を変えれば体も変わる!【体質診断つき】

多くの女性が悩んでいる、生理痛。酷い人は日常生活もままならず、毎月憂鬱な期間ではないでしょうか。鎮痛剤が手放せなかったり、それでも寝込んでしまったり。周りの人になかなか相談しづらいのも悩ましいところですよね。

私も小学校時代から生理痛が酷く、苦しんできました。でも、「一生付き合うものだから。仕方ないものだから」と思い込み、市販の薬を服用する以上の対策を長年怠ってきました。

でも、それほどの酷い生理痛って普通ではないんですよね。薬でごまかすのではなく、根本から改善していきませんか?生理痛があるということは、体のバランスが崩れているというわかりやすいサインです。自分の体の声を、もっとよく聞いてみませんか?

生理痛の原因は実は人それぞれ。それは一人ひとり体質が違うから。そして、身体をつくっているのは食べ物。今日は、あなたの生理痛を改善する「食べ物」をみていきたいと思います。


生理痛の原因

生理中、子宮を収縮させ、はがれ落ちた子宮内膜を血液とともに「経血」として体の外に押し出す働きをする物質、「プロスタグランジン」が分泌されます。

この分泌が多いと、子宮の収縮が過剰になって陣痛のような下腹部や腰の痛みが発生します。腰痛やだるさ、冷えが強くなるのはこの物質による血管の収縮が関係しています。

プロスタグランジンの作用についてはまだ明らかになっていない部分もありますが、ストレスや冷えによって血行が悪くなると月経血の排出がスムーズに進みにくくなるため、経血を体外に出そうとして分泌量が増えると考えられています。

また、生理痛がある方とない方は、子宮内膜内に含まれるプロスタグランジンの量が違うことが分かっています。


東洋医学でみる生理痛の原因

東洋医学では、陰陽のバランス、気血水(神)のバランスが崩れたときに体に不調が発生すると考えます。何かが過剰になったり、何かが不足するなどでバランスが崩れてしまいます。

気血水についての詳細はこちらを御覧ください。
気血水とは?体質改善、不調の原因を知るために重要な健康知識


生理痛の場合、気血水の中でも血の不足血の滞りによって生理痛が発生している場合がほとんどです。

また、気血水はそれぞれ関連しあっているため、一箇所が滞ったり不足すると、他の部分にも影響を与えてしまいます。


気血水のバランスが崩れて生理痛が発生する要因として例をあげてみると

・冷えやストレスから、血液をつくる肝のシステムに不調をきたしてしまい血の流れが悪い、不足が生じている

・ダイエットなどで、そもそも日頃血液やエネルギーをつくってくれる食べ物をあまり摂っていない

・日頃の暴飲暴食で循環が滞ってしまっている


など、他にも様々な要因があります。また、個人個人で、もともと持っている体質も異なります。自分はどのタイプなんだろう? 私の生理痛はどうしたら改善するんだろう?

そんな疑問が生まれますよね。それでは、体質別に改善策を見ていきましょう。



痛みのタイミングでわかる体質

あなたは、いつ生理痛を感じますか?実は、体質によって痛みを感じるタイミングが異なるんです。意外と、人がいつ痛みを感じているか?って聞いたことがないですよね。

・生理の2~3日前に痛みがある

このタイプの方は、血瘀タイプ。血が詰まっている、滞っているタイプです。月経では血の塊が出たり、おなかを押すと痛みが増す方が多いです。

このタイプの方は、血流をよくする必要があります。血液循環を良くしてくれる食べ物は ニラ、よもぎ、紅鮭、カニシナモンれんこん などです。


・生理中に痛みがある

生理が始まってから痛むという方は、血虚タイプ。つまり、血が不足しているタイプです。また、おなかを押すと痛みが和らぐ方が多いです。

このタイプの方は血液を補ってあげる必要があります。造血作用がある、気血を補う食べ物は羊肉、 鶏肉生姜、なつめ、大麦、黒ごま などです。



人の体質は簡単に割り切れるものではないので、これらが混合されていることも多いです。例えば、血が少ないと、血液も滞りがちになるので、両方の特徴が出る場合があります(生理痛は生理が始まってからだけれど、塊も出る…のような感じ)。

でも、基本的なタイプを知っていることで、原因と解決策が見えてきますよね。また、次に説明する「実証」と「虚証」のタイプも把握しておくことで、対策が立てやすくなります。


生理痛を改善する体質別の食養生

生理痛が酷い方は、基本的に油っこい、塩辛い食事を避け、消化しやすい食事を多くしましょう。

生理中は特に体を冷やす寒性食材や体を極端に温める熱性食材ではなく、できるだけ平性食材を選ぶと気血のめぐりに良いです。

ちなみに、各食材が体を温める、冷やすレベルはこんな感じ↓

寒性 > 涼性 > 平性 < 温性 < 熱性


それでは、体を冷やす作用が強いもの、温める作用が強いもの、そしてどちらの作用にも偏っていない平性の食材をご紹介します。


・体を冷やす寒性食材

メロン、すいか、グレープフルーツ、オレンジ、梨、キウイフルーツ、バナナ
ごぼう、ナス、ゴーヤ、昆布、海苔、
鱧、ハマグリ、タコ、カニ、
塩、醤油、味噌(摂りすぎると水分を溜め込むため。適度にとりましょう)
緑茶、抹茶


・体を温める作用の強い熱性食材

さくらんぼ、クルミ、羊肉(耐熱)、胡椒、唐辛子、シナモン、ワイン


・平性食材

アボカド、りんご、ぶどう、パイナップル、レモン
れんこん、さつまいも、さといも、やまいも、こんにゃく、キャベツ、春菊、アスパラガス
大豆、豆腐、黒豆、しいたけ、えのき、しめじ、ブロッコリー、
胡麻、アーモンド、米、とうもろこし
真鯛、カレイ、サバ、ホタテ、イカ、
たまご、はちみつ


生理前や生理中の食事には、特に気を使いたいですね。


実証タイプと虚証タイプの食養生

東洋医学で心身の状態を見る際にチェックする指標のひとつが「実証」か「虚証」か、です。まずは下のチェックリストで当てはまる数をチェックしてみましょう。多くチェックのついた方が今のあなたの体質です。ほぼ同数ならその間の「中間証」となります。

虚証タイプ
□ 体力がない。疲れやすい。
□ 顔色は青白い、もしくは黄色い
□ 冷え性である
□ 食べてもあまり太らない
□ 声が小さい、か細い
□ 消極的でおとなしい
□ 落ち込みやすく、クヨクヨしやすい
□ 頭に汗をかきやすい
□ 肌や筋肉にしまりがない
□ 軟便である、下痢をしやすい
□ むくみやすい
□ 低血圧である

実証タイプ
□ 体力がある。疲れにくい。
□ 顔色は赤い、もしくは黒っぽい
□ 暑がりである
□ 太りやすい
□ 声が大きい
□ 積極的で活発
□ 怒りっぽい、興奮しやすい
□ 頭に汗をかきにくい
□ 筋肉質である
□ 便秘気味
□ むくみにくい
□ 血圧が高い(最高が130を超える)

いかがでしょうか。それでは、それぞれのタイプ別に気をつけたいことを見ていきましょう。


・虚証タイプの方

あまり高栄養なものを摂りすぎると、脾や胃を疲れさせてしまい、気血のめぐりを阻害する恐れがあります。高カロリーなものや食物繊維が多い食材は控えめにし、消化に良いものを摂るように心がけましょう。また、胃腸を冷やすので冷たいもの、寒性の食材には注意しましょう。


・実証タイプの方

体の余分なものを溜めやすく、これらをデトックスすることが大切です。また、もともと熱を溜め込みやすい性質の方が多いので、香辛料などの体を温める温性・熱性のものを摂りすぎるとよくありません。生の野菜や果物などを日頃から摂るように心がけましょう。

ただし過度なデトックスや温めすぎ、冷やしすぎは体を損なうことがありますので、あくまでも適度に…。



本来もっと細かく体質を分けていけるのですが、まずはこの2種類を把握していてほしいと思います。

普段の食事を変えて生理痛が改善したという声は本当によく聞きます。薬で一時的にごまかしたり、サプリに頼ったりするのではなく、しっかり自分の体質にあった食材を取り入れていくことで、体のバランスが整い不調も改善されていきます。

ぜひ、しっかりと自分の体と向き合って、自分の力で健康な体を手に入れましょう^^

PMSなどの生理前の辛い症状についてはこちらも合わせてご覧ください。
生理前の辛い症状を東洋医学・陰陽五行で解消~心の平和は健康から~
生理前の辛い症状を東洋医学・陰陽五行で解消②~心の平和は健康から~

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