今日は、一冊の本を紹介したいと思います。
(一冊…?シリーズかな)
私は読書、特に小説を読むのが大好きです。
中でも、ずっと愛読している本があります。
それが『神様のカルテ』
こちらはシリーズになっていて、すでに5冊出ています。
この本の何が好きって、もちろんストーリー自体もとっても好きで、心が温まったり、時に泣いてしまったりするのですが…主人公の奥さんがとっても素敵なんです。
ストーリーの割合としては、そんなに頻繁に出てくるわけではないんですが、この奥さんなくしてはこの物語は進みません。
和風水に出会う前からこの本は愛読しているのですが、最初に読んだときから、(バリバリのキャリアウーマンを目指していて結婚願望がなかったときから)この奥さんは素敵だなあ、こんなふうになりたいなあと思っていました。
このブログでも、何度か「女性・妻の影響力はすごいんです」ということを書いてきましたが、この神様のカルテに出てくる奥さんは、そのお手本とも言えるんじゃないかなと思います。
では、ネタバレにならない程度に、ご紹介していきますね^^
神様のカルテについて
神様のカルテシリーズは、
・神様のカルテ
・神様のカルテ2
・神様のカルテ3
・神様のカルテ0
・新章 神様のカルテ
の5冊が現段階で出版されています。
(読む際には順番に注意してくださいね!上に書いた順番でお願いいたします♪)
神様のカルテの作者は、現役のお医者さんである夏川草介さんです。1978年大阪府生まれで、信州大学医学部卒。長野県にて地域医療に従事されています。
そのため、神様のカルテも、長野県松本の病院のお話です。
ストーリーの中心は、地域医療の大変さ、過酷さ、そして命とはなにか…どう生きるのか、どう死ぬのか、と問いかけられるような重いテーマがメインとなっているのですが、主人公やその周りのユニークなキャラクターのお医者さん、看護師さん、患者さんたちのおかげで、楽しみながら読むことができます。また、読み終わった後の爽やかさは抜群です。
特に私は2作目『神様のカルテ2』が大好きで、2に限らないのですが、電車の中やカフェで読んでいて、公衆の面前にも関わらず、何度も涙ボロボロでグスグス言っている怪しいやつになりました^^;
小説で泣ける方は、公共の場で読む際はご注意ください。
主人公の妻、栗原榛名の存在
栗原榛名は、主人公の栗原一止という若いお医者さんの奥さんです。
ハル、と呼ばれるその奥さんは、世界で活躍する山岳写真家です。
多忙な病院業務でなかなか家に帰ることが叶わない一止と、県外や海外で長期の撮影の仕事が入ることもある奥さんのハルは、なかなか毎日一緒に過ごす、ということができません。
でも、家にいる時は、自分が撮影の長旅から帰ってきた直後であろうと、何か作業をしている最中であろうと、温かくにこやかに、旦那である一止を迎え、美味しいコーヒーを入れます。
患者さん思いの一止は、家でも患者さんのことばかり考えて思いつめたり考え込んだりすることが頻繁にあるのですが、それも奥さんが優しくさりげなく受け止めます。
特別な言葉で慰めるわけではないのですが、それがなんとも心が温まります。
また、旦那さん一止も、奥さんの大切さや、あまり一緒にいられずに寂しい思いをさせているにも関わらず温かく迎えてくれる奥さんの強さに、シリーズを追うごとに気がついていきます。
私の表現力ではこの良さを伝えきれずもどかしいのですが、ぜひこの奥さんを、そして夫婦の在り方をみてほしいなと思います。
ハルは専業主婦ではないですし、一般的な共働きとはちょっと違う境遇ですが、私は女性の陰のパワーを発揮している素敵な奥さんの例だと思っています。
(女性・奥さんの影響力についてはこちらに詳しく書いています)
ハルの言葉がけ、気配り、旦那さんを思う心。
旦那さんが奥さんから受けている影響、いかに勇気づけられているか、そして奥さんを守ろうとする気持ち。
それはシリーズを読み勧めていくごとに、どんどんいろんなエピソードが出てきて、深まっていきます。
ぜひ、全部読んでほしいな…^^
読んだことのある方も、ぜひ奥さんに注目して再読してみてくださいね。