もうすぐやってくる秋。
秋は、実りの季節。たくさん美味しいものが出回りますよね!
中国五術のひとつ、養生では「旬のものを食べることが次の季節の健康をつくる」と言われています。
秋が旬のものの中でも、特に女性に積極的に食べてほしいもの、でも意外とちゃんと食べられていないもの。それが「栗」です。
実は栗には、美容や女性ならではの悩み、妊婦さんや妊活中の女性には欠かせない食べ物なんです。
今日は、栗の効能について、東洋医学・養生の視点も入れながら紹介していきたいと思います!
目次
栗の効能~東洋医学的効能~
胃や脾を丈夫にする
「養胃健脾」といって、栗は胃腸などを丈夫にしてくれると言われています。
胃腸は、食べ物から気(エネルギー)を取り入れるために重要なところ。
胃腸が弱ってしまうと十分なエネルギーが得られず、代謝が悪くなってしまったり、肌の調子が悪くなったり、疲れやすくなるなど、美容やダイエット、日々の健康に大きく影響します。
ただし、消化はしにくい食材なので、一日10個程度にとどめ、よく噛んで食べるようにしましょう。
腎を補養する
「補腎強筋」といって、栗は腎を補養し、筋肉や関節を丈夫にする働きがあります。
東洋医学でいう腎は腎臓だけでなく、膀胱や卵巣や子宮など、妊娠や生理に関わる機能も司っています。
腎が弱ってしまうと、肌や髪にハリ・ツヤがなくなる、白髪が増える、老けて見える、疲れやすい、難聴などの耳のトラブル、尿トラブル、骨粗鬆症といった不調が現れてきます。
そのため、腎を補うことは妊娠を臨む女性や生理で悩む女性、健康や美容に気を使う女性にとって重要なことなんです。
血行を良くする
「活血止血」といって、血行を良くし、うっ血性出血を止めてくれると言われています。
また、温性の食べ物で、体を温める作用があります。
そのため、全身に冷えを感じるような方や血行の悪い方にはとても相性の良い食べ物です。
現代の研究からみる栄養素と効能
栗は「ナッツ類」に分類されますが、他のナッツ系が脂質が多いのに対し、栗は脂質が少なめでヘルシーです。
バランス良く栄養分を持っていて、タンパク質・ビタミンA・B1・B2・C・カリウムも比較的豊富です。
また、ミネラル類も多く、味覚・生殖機能・肌荒れ・抜け毛等に関係してくる亜鉛も豊富です。
また、意外と多く含まれている栗のビタミンCは、加熱にも強く壊れにくいという特徴があるんです。
そして栗の渋皮にはポリフェノールの一種である「タンニン」が含まれ、強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用は老化防止やガンや動脈硬化の予防などが期待されています。
そのため渋皮はむかず、渋皮ごと煮る甘露煮や茹で栗、くりきんとん、炊き込みご飯などがおすすめです。
まとめ
今日は秋が旬の食べ物のひとつ、栗の栄養や効能について、東洋医学の視点も含めてお伝えしてきました。
栄養たっぷりの旬の食べ物を食べることは、その時の体調だけでなく、次の季節、3カ月後の体の調子を整えてくれます。
ぜひ、冷えを感じる方、胃腸や腎が弱い方、血行が悪いと感じる方は、この秋にぜひ積極的に栗を食べてみてくださいね。
体は食べたものでつくられます。
自分の体と、日々の食べ物を見つめ直してみましょう^^
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