足がつると、睡眠を邪魔されたり突然歩けなくなったりと、何かと嫌ですよね。
急激な疲労などによって一時的に起こることもありますが、頻繁に起こる場合はそれは体からのサインです。
足がつる原因を理解して、普段の生活を見直すことで足がつりにくい体をつくっていきましょう!
目次
足がつる原因
・血の不足
中医学、東洋医学では足がつる原因は「血虚」という状態が原因です。
血虚とは、きちんと働いてくれる血が足りない状態。(貧血とは少し異なります)
血は体の各器官に栄養や水分などを運んでくれています。
その血がうまく働いてくれないと足の筋肉に栄養や水分が行き渡らず、筋肉の収縮コントロールが効かなくなり「足がつる」という状態になってしまいます。
中でも足は心臓から遠い位置にあるので、血の不足の影響を受けやすいと考えられます。(手がつった、ってあまり聞かないですよね)
・潤い不足
もうひとつの原因は「陰分」の不足です。
東洋医学では健康体には「気・血・水」の充実と循環が不可欠とされています。
そして血・水はどちらも潤いを表す「陰分」に属します。
(気は陽)
気血水の詳細はこちら!
水(津液)は血管を流れる血と絶えず交換しあっているため、水が不足しても血虚につながります。
また、体の陰分(水分や体液、血など)が不足していて、余分な熱がこもっているために足がつることもあります。
・冷え
冷えによって気血水のめぐりが悪くなり、足がつる原因となることもあります。
つまり総合すると、気血水の不足や詰まりが、足がつる原因となるということです。
これらは加齢とともに不足したり滞ったりしやすくなりますが、最近は食生活や生活スタイルの変化で若い人でも足がつる、という人は多いようです。
足がつりやすい場面と原因
①睡眠中
睡眠中は気がついていなくても意外と汗をかいています。その発汗による陰分の消費や、冷えによる血流の低下などが重なり、足がつりやすくなります。
②妊娠中
妊娠中に足がつる人が多い原因は、おなかの赤ちゃんへの水分や栄養が優先されて、お母さんの体の血が不足しがちになってしまうから。
私も、もともとそんなに足がつったことはありませんでしたが、妊娠後期のころは、睡眠時によく足がつっていました。
③運動中
運動中は汗をかきます。
汗として流れ出た分をきちんと補ってあげないと、気血水のバランスがくずれてしまうため、足がつりやすくなります。
また、普段よりも運動量が多かった場合など、筋肉が疲労していると筋肉が過敏になり、足がつりやすくなります。
普段からできる予防と対策!
足がつったときの応急処置としては「縮んだ筋肉を伸ばすこと」ですが、なかなか治らなくてしばらく悶えることも多いですし、睡眠時の場合、睡眠も妨げられて嫌ですよね。
普段から足がつらないように予防・対策をしておくことが大切になります。
食べ物編
食事はバランス良く食べることが基本ですが、以下の食べ物を意識して取り入れるようにしてみましょう。
【血の不足を補う食べ物】
なつめ、ぶどう、レンコン、大豆、タチウオ、鶏肉、卵、黒ごま
【潤い不足を補う食べ物】
豆腐、豆乳、れんこん、トマト、ゆり根、お米、イカ、バカ貝、豚肉、 いちご 、レモン、柿、梨、ぶどう、クコの実、はちみつ
【全身冷え性の方におすすめの食べ物】
牛肉、羊肉、鶏肉、しょうが、にんにく、玉ねぎ、シナモン
ライフスタイル編
【睡眠】
睡眠は、陰を補ってくれる重要なポイントです。
早めに寝ること、しっかりと睡眠時間を確保すること、睡眠の質を上げることを心がけましょう。
【体を冷やさない】
体を冷やすと、血をつくる働きも落ちてしまいますし、血の流れも滞ってしまいます。
特に女性は足首を出すファッションが多かったりしますが、養生のためには冷えやすい足首は出さないほうが良いですね。
夏でも冷房などで冷えがちになるので気をつけましょう。
また、ゆっくりとお風呂につかって芯から温めることも大切。
(私も妊娠中は夏でしたが、湯船につかっていないときほど足がつっていました。)
【適度な運動】
血が不足していると、血液の流れが滞りやすくなっています。(水流の少ない川と水流の多い川をイメージするとわかりやすいですね)
ストレッチや散歩などの軽い運動をして、血の流れをスムーズにするようにしましょう。
まとめ
足がつる原因とその対策、いかがでしたでしょうか。
足がつる原因は大きく分けて
・栄養不足(血、潤い不足)
・冷え
・気血水の滞り
でしたね。
普段から食べ物、睡眠、運動、冷え対策などをしっかりしておくことで、足がつる回数はグッと減ってくるはず。
また、足がつるという分かりやすい症状の他にも、同じことが原因で老化が進んだり、病気にかかりやすくなったり、生理痛や頭痛といった日々の不調も発生してきます。
ぜひ、見直してみてくださいね!