このマーク、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
実は、想像以上に深い意味のある「太極図」と呼ばれるこの形。
この太極図が意味すること、陰陽説について知っておくと、物事を正しく深く見られるようになりますよ^^
目次
太極図とは
この図は「太極図(たいきょくず)」と呼ばれます。
黒色が陰、白色が陽、つまり陰陽の関係性を表す図です。
実は、この太極図から読み取れる陰陽は、とっても深い意味があるんです。
陰陽思想と太極図
陰陽思想は『この世は陰と陽の二つの要素から成り立っている』というもので、これは思想というよりは、全てに当てはまる「自然界のルール」といえます。
例えばこんなふうに、物事は陰と陽に分けることができます。
ですが、ただ世の中に陰と陽がある、というだけならただ円が左右で白黒に分かれている図で十分ですよね。
でも、太極図は勾玉のような形をしている上に、白の中に黒い点、黒の中に白い点があります。
これこそが、陰陽思想、陰陽説を表しています。
陰陽思想では、陰と陽の関係は以下のようであると言われます。
・陰が極まれば陽を生み出し、陽極まれば陰を生み出す
(陰と陽は互いに依存している)
・陰の中にも陽が存在し、陽の中にも必ず陰が存在する
・陽の方が目立つが、陰の影響力の方が強い
この関係性が、太極図の複雑な形にしっかり表現されているんです。
太極図の形の意味
太極図の勾玉のような形。
黒は陰を表し「下降する気」、白は陽を表し「上昇する気」を表しています。
勾玉が2つ重なったようになっていることで、陰の気(黒)が極まると陽に転じ、陽の気(白)が極まると陰に転じるという関係性が表現されています。
つまり、しんどく辛いこと(陰)も極めれば、必ず楽(陽)が回ってくるということ。
逆に、先に楽ばかりを取りに行ってしまうと、次にやってくるのは苦しいことだということを示してくれています。
また、中にある小さい白と黒の点。
これは、陰(黒)の中央にある白色の点は陰中の陽、陽(白)の中央にある黒色の点は陽中の陰を表しています。
つまり、世の中の物事は100%白黒に分かれるのではなく、どんな物事にも必ず陰と陽の両方がある、ということです。
どんなに良く見えることにも必ずデメリットはあるし、どんな悪い状況にも必ず学べるところはあるということ。
まとめ
太極図の形にこめられた深い意味についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
陰と陽は、基本的にはバランスをとることが重要です。
そして、時には極まらせて、次を生み出すことも必要。
太極図の形が表す「陰中の陽、陽中の陰」を知っていれば、物事を判断する時にメリットばかりに目が行って判断ミスしてしまったり、人や物事を表面だけで決めつけてしまうことが少なくなります。
また、悩んだり考えたりすることは時に辛く苦しいですが、陰が極まれば陽が生み出されると知っていれば、勇気が湧いてきます。
ぜひ、太極図の意味、陰陽の関係を少しずつ普段の生活に取り入れてみてくださいね。
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