生理が遅れる原因と対策【陰陽五行・体質別の生理不順解消法】

からだのこと

生理が遅れる原因と対策【陰陽五行・体質別の生理不順解消法】

生理周期が毎月バラバラだと、なかなか予定が立てにくかったり、生理がなかなか来ないと不安になったりしますよね。中には生理が遅れるくらい大丈夫、と思っている方もいるかもしれませんが、生理はからだのバロメーターとなり、生理周期が正常かどうかは大切なポイントです。

実は、生理不順が起こっている原因というのは、人によって様々。

「あの人が○○が良いって言ってたから」「TVでこれが効くって言っていたから」と試しても、あなたには全然効果がないということはありませんか?

今回は、生理が遅れるタイプの人を体質別に原因と対策をみていきましょう。体質別に考えることで、効率的にアプローチすることができます。


生理が遅れる「稀発月経」とは

生理の周期には個人差がありますが、一般的な周期は25~38日間とされています。この範囲であれば正常といえます。

39日以上間があく長い周期を、稀発(きはつ)月経といいます。生理の周期は体調やストレスなどに影響されやすいため、いつもこの範囲に来ているけれど今月だけ遅かった…という場合はそんなに心配しなくても大丈夫です。

いつも39日以上間があく、または数ヶ月連続でいつもより7日以上遅れる、などの状態が続いたら注意しましょう。


生理が遅れる主な原因

18歳以下の初潮の時期や閉経期には月経周期は乱れがちになるので、それほど心配しなくても大丈夫です。それ以外の年齢で周期が長過ぎる場合は、卵巣の働きが不十分で、ホルモンが順調に分泌されていない、甲状腺機能異常、肥満、ストレスが関わっていたり、場合によっては病気が隠れている場合もあります。

稀発月経でも排卵があれば妊娠・出産が可能ですが、無排卵になっている場合も考えられます。毎日基礎体温を測って排卵の有無を調べてみましょう。基礎体温の計測は生理の時期を予測しやすくもなるので、健康な人にもおすすめです。


東洋医学からみた生理の遅れ

原因は体質により異なり、大きくは「実証」と「虚証」に分けられます。

虚証タイプの多くは長期的な不調で胃腸の機能が弱り、食事から栄養やエネルギーを吸収する力が低下しているため、血液の不足により生理が遅れてしまいます。生理が遅れる原因としては、この虚証タイプが多いと言われています。

実証タイプの人は、気血は十分にあるものの、何らかの邪魔者が生理の機能を阻害することで気血の巡りが滞り生理が遅れてしまいます。


★体質別の症状と対策

①気血虚寒(きけつきょかん)タイプ(虚証)

からだを構成する3要素、気血水で気も血も不足している状態で、それぞれの機能が低下しています。気血の不足により冷えや痛みが生じてしまい、長期化することで血液が生み出しにくくなり生理が遅れるというタイプです。

【症状と特徴】

・生理が遅れる
・経血量は少なく、サラサラしている
・下腹部が冷えて痛い。温める、押すと痛みが和らぐ
・腰がだるい、痛い
・尿量が多い、色が薄い
・下痢気味
・舌が白っぽい
・少食

【原因】

・胃腸などが弱く消化機能が弱い
・長期的な過労、栄養不足
・偏食
・冷たい飲食や寒性食材により胃腸が冷えてしまい消化吸収能力が落ちている
・睡眠不足などの不摂生

【このタイプの対策】

・午前中に気持ち良い速度で外を歩きましょう。胃腸の機能を高め、陽気を取り戻すことにつながります

・疲れたらしっかり休み、体力を消耗しすぎないようにしましょう

・バランスの良い食事を心がけましょう

・冷たいものや生物を控えめにし、体を温める食材や、体を冷やさない平性食材を多めにとるようにしましょう

・油っこいもの、食物繊維の多すぎるもの、高カロリーのものなど消化しにくいものは控えめにしましょう。

・睡眠はたっぷりとりましょう。

【おすすめの食べ物】

いんげんまめ、栗、やまいも、れんこん、さつまいも、キャベツ、さくらんぼ、なつめ、もち米、真鯛、ヒラメ、カレイ、鶏肉、羊肉、卵、生姜、黒砂糖

【控えめにした方が良い食べ物】

大根、ごぼう、こんにゃく、らっきょう、セロリ、トマト、ナス、きゅうり、ゴーヤ、たけのこ、ネギ、唐辛子


②子宮寒冷タイプ(実証)

このタイプの人は多少血の不足はあるのですが、それだけで生理が遅れるわけではなく、非常に寒い環境にいたり、冷たいものや寒性食材の摂取が多いことで体が冷えてしまっています。これにより子宮や経絡なども冷えてしまうことにより、生理が遅れてしまうというタイプです。


※経絡
経絡とは、古代中国の医学において、人体の中の気血栄衛(気や血や水などといった生きるために必要なもの、現代で言う代謝物質)の通り道として考え出されたものである。経は経脈を、絡は絡脈を表し、経脈は縦の脈、絡脈は横の脈の意。
~Wikipediaより引用~

【症状と特徴】

・生理が遅れる
・経血は量が少なく、色は暗赤色で小さい塊がある
・いつも下腹部が冷たい
・下腹部に痛みがあり押すと痛みが酷くなる
・生理痛が激しい。冷えると悪化し温めると痛みが和らぐ
・普段から寒がりで手足が冷える
・舌が白っぽい
・少食

【原因】

・虚弱体質
・寒くて湿度が高い場所に住んでいる、勤めている
・冷たいものや寒性食材(夏野菜や葉野、果物菜に多い)をよく食べる
・抗生物質を使いすぎている
・寒性の漢方薬を常用している

【対策】

・体をとにかく温めましょう

・食事は体を温める温性や熱性の食べ物、血分を補ってくれる食べ物を積極的に取り入れましょう

・生もの、冷たいものを避けましょう

・体を冷やさない工夫をしましょう(腹巻きやレッグウォーマー、カイロ、ひざかけなど)

・散歩などの軽い運動をしましょう(午前中がベスト)

【おすすめの食べ物】

羊肉、ニラ、エビ、栗、なつめ、くるみ、黒砂糖、黒大豆、生姜(乾燥したもの)、シナモン、高麗人参

【避けたほうが良い食べ物】

冷たいもの、セロリ、ゴーヤ、冬瓜、スイカ、ナス、だいこん、ほうれん草、グレープフルーツ、オレンジ、キウイ、柿、バナナ


③肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプ(実証)

ストレスや怒りを溜め込んでしまい、イライラしたりクヨクヨすると肝が気を巡らすことができません。
(肝の主な役目は、血液の貯蔵や調節を行う、気血の巡りを促進する、外からの有害物質やストレスにより生み出された老廃物を分解・排泄して防御すること)

そのため気が滞ってしまい、気は血の巡りを誘導しているため結果として生理が遅れる原因となります。

【症状と特徴】

・生理が7日~50日遅れる
・経血の量が少なく胸が苦しい。
・脇腹がはり、時々痛む
・胸が張って痛む
・顔色は青っぽく暗い
・よくため息が出る
・考えすぎてクヨクヨしがち
・舌は赤っぽい。白または黄みがかった苔がはえている
・ゲップが出やすい、胸焼けがある

【原因】

・性格が繊細でちょっとした言動に傷つきやすい
・感情の起伏が激しく、イライラや怒りによって肝の機能が低下し気血が巡らなくなっている
・何らかの病気等により肝の気血を巡らせる働きが弱っている

【対策】

・リラックスや気分転換をしたり、他人を見張らないようにすることでイライラすることを減らす

・外を散歩することでストレスを解消する

・ヨガ、太極拳などの運動を取り入れてストレスの発散、気血を巡らせる

・暴飲暴食は肝の働きを弱めてしまうので気をつけましょう

・肝の負担を減らすため、消化しにくい食べ物(油っこいもの、高カロリーのものなど)はなるべく避けましょう

・香辛料は余分な熱を生みやすく、イライラを助長してしまうため控えめにしましょう

・ずっと考え込みすぎず、瞑想や読書などをして思考をきる時間をつくりましょう

【おすすめの食べ物】

大根、たけのこ、ごぼう、キャベツ、白菜、トマト、きゅうり、ゴーヤ、昆布、海苔、しいたけ、黒きくらげ、バナナ、梨、緑茶

【控えめにしたい食べ物】

香辛料(特に唐辛子、にんにく、カレー粉、シナモン)、くるみ、らっきょう、ニラ


④気滞血瘀(きたいけつお)タイプ(実証)

気血は経脈という道に沿って一定の速度、一定の量で流れて体に栄養を供給しています。そして経血が十分になると生理が始まります。この時に血流が滞ってしまい、生理の血脈を阻害されて生理が遅れてしまうタイプです。

【症状と特徴】

・生理がいつも7日以上遅れる
・経血の色は紫色で黒っぽい塊がある
・腹部が痛み、押すと痛みが増し、塊が出ると痛みが軽減する
・顔色は青暗いまたは紫っぽい
・イライラする、怒りっぽい
・口がよく乾くがあまり水を飲みたくならない
・顔にシミができやすい

【原因】

・繊細。ストレスを感じやすい。考えすぎる
・運動不足や気の不足により血を巡らせるパワーが弱くなっている
・怪我などで局部的に血の流れが滞っている
・他の病気や手術などにより気血の巡りが滞っている

【対策】

・リラックスするようにし、イライラしたり怒る機会を少なくしましょう

・公園や自然を感じられる場所を散歩することで、リラックスしストレスを発散する

・ヨガ、気功、太極拳などの運動をして気血の巡りをよくしましょう

・食べ過ぎは肝を疲弊させてしまうので腹八分目を心がけましょう(肝は気血の巡りを司るため!)

・高カロリーや生ものは消化しにくく肝の負担になるため控えめにしましょう

・香辛料は余分な熱を生み、余計にイライラしやすいので控えめにしましょう

・考えすぎないように、思考をきる時間をつくりましょう

【おすすめの食べ物】

れんこん、ごぼう、キャベツ、白菜、ニラ、大豆、豆腐、海苔、黒きくらげ、とうもろこし、イカ、エビ、赤ワイン、紹興酒、焼酎、ジャスミン茶

【避けたほうが良い食べ物】

酢、梅、冷たいもの、甘い物、香辛料


⑤痰湿阻滞(かんしつそたい)タイプ(実証)

水分の代謝が悪くなり、老廃物や余分な水分が体内にたまってしまい、それが体の機能を阻害し生理が遅れてしまうというタイプです。

【症状と特徴】

・生理がいつも遅れる
・色は淡い赤色でねっとりした感じ
・体型はぽっちゃりぎみ
・胸が苦しい
・おなかが張る
・痰が多い
・食べすぎてしまう、胃が重い、むかつく
・口が乾くがあまり水を飲みたくない

【原因】

・腸の機能が弱く消化不良になりやすい
・暴飲暴食をしがち
・油っこいもの、甘い物、塩辛いものが好き
・体が弱い、または環境的な要因によって水分の代謝が弱くなり余分な水分や老廃物をためこみやすくなっている

【対策】

・食事はよく噛んで食べましょう(消化吸収が良くなります)

・肉類、油っこいものに偏らず野菜類を積極的にとりましょう

・散歩など、毎日続けられる運動をしましょう

・高カロリーなものは消化が悪いので控えめにしましょう

・冷えは水分排泄に不利になるため、体を冷やさないようにしましょう

・暴飲暴食を避け、老廃物を出す「大掃除」を心がけましょう

【おすすめの食べ物】

冬瓜、すいか、へちま、きゅうり、なす、じゃがいも、ゴーヤ、緑豆、豆腐、たけのこ、アサリ、はまぐり、カニ、はとむぎ、やまいも、オレンジ、グレープフルーツ

【控えめにしたい食べ物】

甘い物、牛乳、乳製品、トマト、メロン、にんにく、香辛料(特に唐辛子、カレー粉など)、高カロリー食、消化しにくいも

いかがでしたでしょうか。あなたはどのタイプでしたか?
体質は複雑なので症状の出方はこの通りではないかもしれませんが、自分がなぜ生理不順になっているのかを把握しておくことで、正しい効果的な改善をすることができます。

生理不順は妊娠を希望している方はもちろん、普段は隠れてしまいやすい様々な不調がわかりやすく出てくるバロメーターでもあります。ぜひ自分の体としっかり向き合って心も体も快適にしていきましょう♪

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