目まぐるしく環境が変わりがちな季節。
新緑がきれな季節ではありますが、「5月病」に注意な季節でもあります。
大学や通勤電車でも、ゴールデンウィークがあけると、人数が減った、という印象が毎年感じれられます。
誰もが5月病予備軍となりえる現代。
5月病の原因を知り、対策をしていきましょう!
目次
5月病とは・症状
5月病とは、新年度に入学や就職、異動、クラス替え、一人暮らしなど新しい環境になり、やる気はあるものの、その環境に適応できなかったり、緊張が続くことにより、5月の連休明け頃から憂鬱になる、なんとなく体調が悪い、会社に行きたくないなどの軽いうつ的な気分に見舞われる症状のことです。
生活環境が大きく変化した中で、新しい生活や環境に適応できないまま連休中に疲れが一気に噴き出し、長い休みの影響で学校や職場への行く気がなくなる、といったものです。
今は新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は大きく変わっています。
コロナ疲れ、コロナ鬱というのも、5月病と同じと考えても良いかも知れません。
【主な症状】
気分の落ち込み、無気力、不安感、焦燥感など。
具体的な症状としては、不眠、疲労感、食欲不振、やる気が出ない、人との関わりが面倒、など。
東洋医学からみた5月病の原因
①肝の疲れ
新しい環境になると、そこに適応しなきゃ!頑張って仕事や勉強を覚えなきゃ!周りとうまくやらなきゃ!と、何かと頑張ることが増えますよね。
性格によっては、1日中気を張りっぱなし、という人もいると思います。
ずっと気を張っていることは、体にストレスがたまります。
すると「肝」に影響を与えます。
東洋医学でいう「肝」は、「肝臓」以上の機能を指していて、血液を貯蔵し、血流を調整しながら体中に栄養素を送り、気の流れをスムーズにする機能を担っています。
「気」とは私たちの活動エネルギーの源で、絶えず体内を巡っている状態が正常です。気が巡っているとのびのびした気分になり、気が詰まると鬱々とした気分になります。
ストレスがたまりすぎると、肝の気が滞り、血液や気の流れが滞り、気分が落ち込み、鬱っぽい症状が現れるんです。
また、春は木のエネルギーが強まり、同じく木のエネルギーをもつ「肝」が乱れやすい時期でもあります。
②心(しん)の疲れ
「心(しん)」は西洋医学でいう心臓よりも様々な機能を含みます。全身の血脈をめぐり、血液の循環を制御するとともに、精神活動、意識などを支配しています。
そのため心も、肝と並んで精神活動に大きく影響を与える部分です。
心は「火」のエネルギー。
これを疲弊させるのが強まった「土」のエネルギーです。
4月という新たな環境では、新たな人間関係や仕事に対して思い悩む時間が増えますよね。
すると五情の中で「思、慮(思いにふける、思い悩む)」の感情が過剰となっていると考えられます。
また、ただでさえ4月は土のエネルギーがとても強まる時期。
そんなこんなで、5月の連休に向けてどんどん土のエネルギーが強まり、火のエネルギーが弱まる、つまり「心」が疲弊して精神活動が正常ではなくなってしまうのが、5月病の一因と考えられます。
5月病の対策・予防
ポイントは「気、血」のスムーズな流れです。
①たっぷりの睡眠
気のめぐりが滞ると鬱っぽい症状が出ると書きましたが、そもそものエネルギーが足りていないと意味がありません。
睡眠は日々消耗してしまうエネルギーを回復してくれるもの。
しっかりと質の良いが睡眠をとるようにしましょう。
②早めに起きて朝日を浴びる
春の養生は、朝早く起きることが良いとされています。
そして朝日を浴びることで、「陽」のエネルギーを取り入れることができるんですね。
夜のうちにしっかりと眠ることで「陰」のエネルギーを補うので、陰夜のバランスが整います。
陰陽のバランスが取れていると、5月病のような鬱っぽい症状の対策になります。
③体を動かす
5月病に対して体を動かす利点は、大きく2つあります。
・気を巡らす
体を動かすことで、体内の滞っていた気や血が巡り、5月病の鬱々とした気分が解消します。血流も良くなることで栄養素なども隅々まで行き渡るようになり、不眠や不安感なども緩和されます。
気を巡らすことを目的とする場合は、のんびりとした散歩やストレッチでもOKです。
・体を疲れさせる
気が張っていたり緊張している状況が続くと、心(こころ)ばかりが疲れてしまいます。
陰陽で考えると心が陰、体が陽。
私たちは陰陽のバランスがとれていないと不調をきたしてしまいます。
ということは、心ばかりでなく体も疲れさせてあげることが大切なんです。
この場合、少しペースを上げたウォーキングやランニング、筋トレなどが向いていそうです。
④湯船に浸かる
忙しい毎日、シャワーで済ませていませんか?
湯船に浸かると体内の循環が良くなり、滞っていた気、血流、リンパなどの循環がスムーズになります。
すると、気や血の滞りによって起こっていた5月病の症状が改善していきます。
ぜひ、1日の終りには湯船につかってリラックスしてくださいね。
⑤食事内容を見直す
いつもの食事に、以下の食べ物を取り入れたり、食事の注意点をおさえておきましょう。
★気の巡りを良くする食べ物
紫蘇、葛、らっきょう、玉ねぎ、大根、みかんの皮(陳皮)、グレープフルーツ
また、ジャスミンティーには香りでイライラを解消し、精神を落ち着かせる効能があると言われています。
★旬の食材を食べる
旬の食べ物は「今すぐ」症状を改善してくれる、というよりは次の季節の体調を整えてくれます。
本来なら春先からしっかりと春が旬の食べ物(タケノコ、菜の花、フキノトウなどなど)を食べておくことで、5月の初夏頃の不調(夏バテも!)を予防してくれます。
いつも、旬の食べ物を意識しておくようにしたいですね。
★いつもの食事の注意点
・しっかりとバランスのとれた食事をする
(そもそものエネルギーや血液のもとがないと、気血の不足から流れが悪くなり、5月病の要因となります)
・食べ過ぎ、飲み過ぎに注意
(食べ過ぎ飲みすぎは、肝に負担をかけてしまいます。イライラや抑うつ気分の原因となりますので注意しましょう)
まとめ
5月病の原因と対策、いかがでしたでしょうか。
5月病の原因は、肝と心の疲弊によって気血の流れがが滞っていることです。
その対策としては
・たっぷり睡眠をとる
・春は早起きをして朝日を浴びる
・体を動かす
・湯船に浸かる
・食事を見直す(気のめぐりを良くする食事、旬の食べ物、バランス良く食べる、肝をいたわる食事)
でしたね。
春が終わり、初夏が始まるこの気持ち良い季節。
心身ともに元気で健康でいるためにも、ぜひ気をつけてみてください!
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