ジブリの大ファンの私。
ジブリって、本当に奥が深いな~と思いながら、何度も見てしまいます。
今日は、『魔女の宅急便』。
キキの相方、黒猫のジジとの関係について、陰陽の観点から見ていきたいと思います!
目次
なぜジジは喋れなくなった?
キキとジジは当然のように喋っていたのに、ある日突然ジジの言葉がわからなくなってしまいます。
え?なんで!?
これは、ジブリファンなら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
ネットでも、様々な意見や考察が飛び交っています。
例えば、
- キキの魔法力が弱まったから
- ジジがリリー(白猫)に恋をしたから
- キキが恋をしたから
- キキが成長したから
などなど。
実は、ジジが喋れなくなった理由は宮崎駿さんや鈴木敏夫さんからも言及されているんです。
実は、それがちょっと陰陽っぽいなと思ったので、まとめてみました。
キキとジジの関係
宮崎駿監督の見解
宮崎駿監督は、キキとジジの関係について、次のように言っています。
『ジジは独立した人格ではない。ジジはキキの一部なんです』と。
また、トークショーでジジの声が聞こえなくなった理由を質問された際には
ジジが喋れなくなった理由は「ジジが変わったからではなく、キキが変わったからである。そもそもジジの声はもともとがキキ自身の声であって、キキの成長に合わせてジジの声が必要なくなってしまったのだ。」
と答えています。
陰陽で見てみる
そう言われて改めて魔女の宅急便を見直してみると、最初の頃のキキは陽、ジジが陰の存在で、二人で一つ、という印象がありました。
旅立ちに関しても、常にポジティブなことや楽観的な言葉が多く見られるキキに対して、ジジはちょっとネガティブなことや心配を口にします。
それが、様々な挫折や苦い経験をキキが体験していくことでキキ自身が成長し、自分の中に陰陽両方が形成されていった。
だからジジの「キキの陰としての役目」が終わって、ジジが言葉を喋らなくなったのではないかな、と思います。
鈴木敏夫さんの見解
株式会社スタジオジブリ代表取締役でありプロデューサーである鈴木敏夫さんも、ジジが言葉を喋らなくなった理由について、次のように言っています。
「ジジとの会話は、自分との会話。ラストでジジとしゃべれなくなるのは分身がもういらなくなった。コリコの街へちゃんと行けるようになった、という意味を持っているのです。」
やはりこの言葉からも、物語の最初のキキとジジは陰と陽、二人で一つ。
キキが成長したことで、ジジの陰としての役割が終わって、キキが陰陽両面を見られるようになった、ということなのかな、と私は解釈しました。
最後に
ジブリ『魔女の宅急便』の中に見る陰陽、いかがでしたでしょうか。
陰陽は、身近なところに潜んでいます。
映画などにも、「奥が深いな」というものには意外と陰陽がきちんと描かれていることが多いので、周りの陰陽をぜひ探してみてくださいね!