秋、冬が旬でたくさん出回るようになるのが「りんご」。
りんごは、昔から「1日1個のりんごは医者いらず」と言われるほど栄養価が高い果物。
どうせ食べるなら、その栄養や効果を知っておくと、気分もモチベーションも上がります。
食養生の基本は「旬のものを食べること」。
ぜひ、旬のりんごの良さを知って、取り入れていきましょう。
目次
東洋医学でも注目!りんごの効果
東洋医学、養生の分野では、りんごは以下のような効果があるとされています。
・生津潤肺(潤いを補う)
東洋医学では「気・血・水」が健康な体を維持する三要素と言われます。
その中の「水」は津液とも呼ばれ、唾液や細胞液、リンパなど体のあらゆる水分のこと。
りんごはこの津液の分泌を促進してくれるので、「潤い」を補ってくれる食べ物です。
東洋医学で「肺」は乾燥に弱く、その弱りは皮膚や鼻などの粘膜、免疫などにも影響を及ぼします。
りんごを食べることで体に潤いがもたらされ、乾燥肌や喉の乾きの改善、免疫などのアップにも繋がります。
・清熱除煩(イライラ解消)
りんごは熱を取り除き、潤いをもたらしてくれます。
そのため、発熱時、熱っぽい時はもちろん、いつもイライラしてしまいがちな人にもおすすめです。
気分が落ち着きますよ^^
(東洋医学では肝に熱がこもりやすい人はイライラしやすいと考えます。)
・開胃醒酒(二日酔い、食欲)
りんごは胃腸の働きを整えてくれます。
そのため、胃腸の調子が悪く食欲がない時に食欲を促進してくれたり、二日酔いの不調を解消してくれる効果が期待できます。
りんごの栄養素と効果
現代の栄養学でも、りんごには女性に嬉しい栄養がバランス良く含まれていることがわかっています。
りんごの主な栄養素は、βカロテン、カリウム、マグネシウム、食物繊維(ペクチン、セルロース)、ビタミンC、鉄分、ポリフェノール、クエン酸やリンゴ酸など。
中でも、女性に嬉しい注目の成分とその効果を見ていきましょう。
・食物繊維
りんごには、水溶性食物繊維であるペクチンと不溶性食物繊維であるセルロースが含まれています。
特にペクチンの含有量が多く、水分を含むとゼリー状になる性質があり、糖質の吸収を抑え、老廃物を吸着して排出の手助けをします。
そのため便秘の解消(特に潤い不足で便秘になっている方)の効果が期待できます。
また、コレステロール値を下げる働きもあるとされています。
・ポリフェノール
りんごのポリフェノールは抗酸化作用が特に強いです。
ポリフェノールは生活習慣病の予防・アンチエイジング、免疫アップに良いとされ、メラニンの生成を抑える美肌効果、アレルギーなどにも効果があると言われています。
また、りんごのポリフェノールには糖分・脂質の代謝促進などの働きがあると報告されています。
適度にりんごを食べることは、ダイエットの味方になりそうですね。
・クエン酸、リンゴ酸
りんごの酸味にはリンゴ酸やクエン酸などが含まれています。
これらには疲労回復や風邪などに対する免疫を高めてくれる効果があります。
他にも、血糖値を下げたり炎症を抑える力があると言われています。
おすすめの食べ方
①皮ごと食べよう!
先程紹介した栄養素の「ペクチン」は皮に多く含まれています。
そのため、ぜひ皮ごと食べましょう!
慣れていないと違和感があるかもしれませんが、慣れると皮の食感がないと寂しくなってきます。
皮をむく手間もなくなり、一石二鳥♪
②加熱しても大丈夫?
ビタミンや酵素を摂取したいのであれば、「生」で食べるのがおすすめです。
ですが、りんごならではの有効成分であるりんごポリフェノールやペクチンなどは、加熱しても減りません。
それどころか、最近の研究では、100℃以上に一度加熱することでペクチンが6~9倍になるという研究が出てきています。
秋や冬が旬のりんご。
寒い朝にはぜひ、温かいりんごはいかがですか?
以下におすすめのレシピを載せておきますね♪
レンジで出来て簡単ですし、おやつにも大満足の一品です!
★超簡単!りんごのコンポート
基本の材料は3つだけ!
りんご1個、はちみつ大さじ2、レモン汁大さじ2
(私はレモン汁なしでもよく作ります。)
①りんごを食べやすい大きさに切り芯を取ります。
(ぜひ皮はそのまま!)
②耐熱容器に材料を全部入れて、ふんわりとラップをして500W(600W)で2分加熱。
③いったん取り出して混ぜ、今度はラップをせずにレンジで2分チン!
一度冷やしても良いですし、私はよく温かいままいただきます^^
りんごを食べる際の注意点
りんごは体に良い!ダイエットにも良い!美容に良い!と聞くと、りんごばかり食べる人がよくいます。
また、「りんごダイエット」なども一時期流行りましたよね。
いくら体に良くても、それはバランスがあってのもの。
りんごにはリンゴ酸などの酸が含まれるため、大量に食べることは胃腸にダメージを与えてしまい、逆効果となってしまいます。
特に、普段から胃腸が弱い方は注意。
適量は、1日一個で十分です。
また、一度に食べきるよりも、小分けに食べたほうが効率よく栄養素を取り込むことができます。
また、基本的に体を温めも冷やしもしない「平性」ですが、少し冷やす作用もあるとされているため、やはり食べすぎには注意です。
まとめ
りんごの栄養とその効果、いかがでしたでしょうか。
豊かな人生をつくっていくには、養生で自己管理するのはとても大切!
食養生と聞くと難しく思われるかもしれませんが、基本は「旬のものを食べる」です。
旬のものを食べることで、次の季節に元気になります。
秋、冬に旬のりんごを食べておくことで、冬後半も免疫力を高く保ち風邪やウイルスに負けない体になりますし、春の花粉症などにも効果が出てきます。
もちろん、りんごだけでなく、様々なものをバランス良く食べることが大切ですよ^^
ぜひ、その食材の栄養や効果を知って、旬のものを美味しく食べてくださいね!
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