たまーに口の中などにできる口内炎。
一度できてしまうと、食べ物がしみるなどして痛いですよね。
実は、口内炎がどこにできるか等によって、原因がちょっと違ってくるんです。
体のどこが弱っているのか、何が足りないのか過剰なのか、自分にあった対策をしていきましょう!
目次
口内炎の原因
口内炎は、内蔵などの不調と大きく関わっています。
体の中はなかなか見ることができませんが、口内炎という形でSOSを出してくれているんですね。
口内炎は、口の中の炎症です。
東洋医学では炎症は熱のトラブルと捉えます。
それでは、口内炎ができる場所別に原因を見ていきましょう。
口の中(頬の裏、唇など)
五行(木火土金水)別にで見ていくと、口は土の五行です。
同じ五行をもつ内蔵系は土=脾や胃。
なので、口の中にできた口内炎は主に消化吸収のトラブル、胃の不調が原因であることが多いです。
次のようなことは胃や脾に負担がかかります。
・食べすぎ、飲みすぎ
・甘いお菓子
・冷たいもの(体温より低い温度のもの)
・脂っこいもの
まずは、食生活を見直してみましょう。
舌の口内炎
舌にできる口内炎も、痛いですよね。
舌は五行でいうと「火」です。
同じく火の五行をもつ内臓系は「心、小腸」。
なので、舌にできる口内炎の場合の多くは心臓や血液に熱がこもったり、不調が生じていることが多いです。
また、舌の場合はさらに舌のどの場所にできるかによって、さらに細かくその意味がわかります。
・舌の先:心肺
・舌の両側:肝胆
・舌の真ん中より手前:脾胃
・舌の奥:腎
このように、他の部位も口内炎に関わってくることもあります。
体質によっても違う対処法
口内炎は炎症が起こっている状態。
そのため、「熱」をコントロールする必要があります。
熱と言っても「実熱」と「虚熱」という2種類があり、それぞれ対処法が異なります。
実熱タイプの対処法
実熱タイプの人は
・舌が濃い赤や紫
・舌苔が黄色っぽい
・よく皮膚などに炎症をおこす
・暑がり
といった特徴があります。
このタイプの口内炎は、体内に余分な熱が溜まっていることで生じています。
そのため、熱を発散させる、熱を冷ますといった対策が必要です。
食養生としてはこちらがオススメ。
<オススメの食べ物>
キウイフルーツ、りんご、バナナ、れんこん、チンゲン菜、海藻
などは、体にこもった余分な熱を解消してくれる作用があります。
積極的に取り入れてみましょう!
虚熱タイプの対処法
虚熱タイプは
・舌の苔が非常に薄い
・空咳やめまいがある
・皮膚が乾燥する
・口や喉がよく乾く
このタイプは体の陰分(水分や体液、血など)が不足していて、熱をコントロールできていないため口内炎ができてしまいます。
このタイプの人は「陰」を滋養する涼性で潤いのある食べ物を食べること、睡眠をしっかりとることが大切です。
睡眠は陰分を補うために重要です。
<オススメの食べ物>
トマト、豆腐、豆乳、黒きくらげ、イカなど
陰を補うには時間がかかるため、じっくりコツコツ取り組んでいきましょう。
まとめ
私も久しぶりに口内炎ができてしまいました。
場所は、舌の先。
私の体質的に虚熱タイプでした。
産後であることと、授乳中であること、夜中も授乳で睡眠時間が短いことなども要因となって陰分不足になっていたようです。
口内炎として、体が発しているサイン。
見落とさずにしっかりと「自分にあった方法」で体を労ってあげてくださいね!
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