東洋医学では、「舌」は内臓を映し出すものと考えられています。
舌診といって、舌の色、形、潤い具合、厚さなどを観察することで、その人の体質や健康状態をチェックすることができるんです。
今日は、その中でもわかりやすい「苔」について。
舌の苔は本来うっすら覆う程度が正常な状態。
あまりにも白く目立って厚くついている場合は、内蔵からのサインです。
目次
舌苔とは?
苔のように舌についている舌苔(ぜったい)とは、
舌の上皮が伸びたものに細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したもののこと。ストレスなど心身系の原因のほか、疫力が低下したり、消化器系の疾患によっても見られるようになるので、その判断の指標にもなる。
Wikipediaより
健康な状態でも全く無いということではなく、全体的にうっすらと付いている状態が正常です。
舌の苔がべったり白い原因
舌は内臓の状態によって様々な状態に変わっていくのですが、よく見られるのが「白い苔のようなものがべったり付いている」という状態。
この原因は、
体内に余計な水分や老廃物がたまっている
胃腸が弱っている
です。
体がむくんでいませんか?
体はだるくないですか?
胃腸が弱って、体内に取り込まれた飲食物をきちんと消化できず、排出も滞り、余分な水分や不要物が溜まってしまっているような時、白くべったりとした舌苔となって現れます。
舌苔の取り方
舌苔は見た目もあまり良くないですし、口臭の原因となることもあると言われるため、舌を磨いて舌苔を取る舌ブラシなども販売されています。
ですが、顔の皮膚のケアと同じく、こすりすぎるのは逆効果。
舌の表面にある小さな突起(舌乳頭)まで削ってしまうと味覚障害を引き起こす可能性があります。
なので、歯ブラシでこすったり舌ブラシで何度も掃除するのではなく、根本的に健康的な舌苔の状態になるように食生活などを見直しましょう。
舌苔を取るための食事ポイント
舌苔の原因は「体内に余計な水分や老廃物がたまっている」「胃腸が弱っている」ことでしたね。
ということで、白くベッタリとした舌苔を根本的に取るためには「胃腸に優しい食生活」が大切です。
具体的には
・冷たいものを避ける
・なるべく消化に良いものを食べる
・脂っこいもの、味の濃いものを控える
・甘いお菓子ばかり食べない
・水分を摂りすぎない
これらを意識していくと、老廃物や余分な水分が溜まっていたのが解消されやすくなり、白い苔がベッタリとした状態を脱出することができます。
まとめ
舌にベッタリと付いた白い苔。
この原因と取り方について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
舌は東洋医学では内臓の鏡。
普段、自分で内蔵の調子を知ることはなかなか難しく、症状が出たときにはけっこう深刻になっていた…なんてこともあります。
舌は、そんな内臓からのサインが現れやすいところです。
ぜひ、自分の体からのサインを見逃さずに、食生活の改善をしてみてくださいね!
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