赤ちゃんが生まれたら、自分の母乳で育ててあげたい、というお母さんは多いですよね。
ですが、実際は「母乳が十分に出ない」と悩んでいる方も多いです。
それは、普段の生活に原因がある場合があります。
東洋医学の観点からで、母乳を増やすにはどうしたら良いのか、養生方法を見ていきたいと思います。
目次
母乳が出ない原因
①母乳のもとが不足している
【血の不足】
実は、母乳はお母さんの血液からつくられています。
なので、お母さんの栄養不足、水分不足により血液がしっかり作られていないと、体は母体の生命維持を優先させるので、母乳が出なくなってしまいます。
【気の不足】
東洋医学では「気・血・水」という3要素が人間の体を正常に保つ物質だと考えます。
気とはエネルギー。
そして、出産という大仕事でお母さんはエネルギーをかなり消耗しています。
睡眠不足や栄養不足、慣れない育児で気を使って気が消耗されてしまうことで、産後のエネルギーを回復できずにいると、気が不足してしまいます。
気と血は密接に関係していて、気が不足すると血液も不足するようになってきます。
そのため、母乳の出が少なくなってしまうんです。
【腎精の不足】
腎精とは、腎のエネルギーのこと。
東洋医学では五臓といって「肝、心、脾、肺、腎」という分類があり、「腎」には「腎精」という生命の源ともなるエネルギーが蓄えられていると考えます。
この「腎精」が十分にあれば、女性の生理や妊娠、出産、授乳が正常に機能するんです。
ですが、この腎精も、出産時に赤ちゃんにエネルギーを分け与えることで、お母さんの腎精は一時的に減っています。
これを睡眠や休息、食事などで回復していくのですが、それが十分にできていなければ、本来赤ちゃんの成長とともに増えていくの母乳が、増えなかったり、出なくなってしまいます。
②気の巡りが悪い
もう一つのパターンは、母乳はちゃんと作られているのに、正常に分泌されないという場合。
この場合は、「気の滞り」が原因です。
このパターンは「不足」というよりは「詰まっている」ということ。
怒ったり、イライラが続いたりすることで、気のめぐりが悪くなり、母乳が出なくなってしまいます。
母乳を増やす養生方法
①休息、睡眠をとる。リラックスする
母乳のもとの不足には、睡眠や休息が必要不可欠。
睡眠は血液やエネルギーを生み出すためになくてはならないもの。
また、動いてばかり、疲れ切った状態ではエネルギーが回復できません。
授乳中は特に、スキを見つけて横になったり睡眠をとるように工夫しましょう。
また、気が滞っているタイプの人は、リラックスしたり血行を良くすることで気の流れをスムーズにすることが大切。
好きな音楽やアロマオイル、ハーブティーを楽しむなどでストレスを発散したり、ストレッチなどで血流を良くすることもおすすめです。
②母乳を増やすのに良い食べ物
基本的にはバランス良く、しっかりと栄養を摂ることが大切です。
中でも、特に下記の食材には、母乳のもとになって母乳を増やす助けとなる力や、気の巡りを良くする力があります。
自分のタイプに合わせて、少し意識して食事やおやつに取り入れるようにしてみましょう。
【血を補う食べ物】
ぶどう、大豆、れんこん、ごま、なつめ、鶏肉、卵
【気を補う食べ物】
山芋、じゃがいも、里芋、さつまいも、れんこん、にんじん、栗、なつめ、ピーナッツ、クルミ、ゴマ、ぶどう、お米、真鯛、卵、羊肉、牛肉
【腎精を補う食べ物】
黒豆、黒ごま、昆布、ひじき( 黒いもの、魚介類 )、クコの実、栗、サバ、イカ、エビ、鶏肉、豚肉
【気の巡りを良くする食べ物】
紫蘇、葛、らっきょう、玉ねぎ、大根、みかんの皮(陳皮)、グレープフルーツ
★手軽におやつで栄養をとるのもおすすめ★
スーパーではあまり見ない「なつめ」。子育て中の女性には是非食べてほしい!
お米のパワーを手軽にとれます。こちらはアルコール分がゼロなので、授乳中でも安心です。
③飲み物
水分不足は母乳のもととなる血液の不足にも繋がりますし、水分が巡らなくなると気も滞りがちになります。
授乳中はしっかりとこまめに水分を摂るようにしましょう。
体から水分を出してしまいやすいカフェインを含むものはなるべく避けるようにしましょう。
体に効率的に吸収されやすい水分は「電解質が入っている水」です。おすすめは「経口補水液」!
経口補水液は食塩とブドウ糖を混ぜ、適切な濃度にしたものです。
熱中症対策に飲むというイメージかもしれませんが、授乳中などで、とにかく水分を必要としているお母さんはの体には向いているんです。
ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
母乳が出ない原因と対策、いかがでしたでしょうか。
母乳が出ないと自分を責める方もいるようですが、慣れない育児で自分に手が回らなかったり、休むことが出来ていないよ、ということを教えてくれる体のサインです。
ぜひ、出来るだけ休む、そして栄養をとることを心がけてくださいね。
One thought on “【母乳を増やす食べ物・飲み物】母乳が少ない原因と対処法を東洋医学で解説!”
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