生理の期間が長い、量が多い…これって何で?【原因と対策を陰陽五行で体質別に解説】

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生理の期間が長い、量が多い…これって何で?【原因と対策を陰陽五行で体質別に解説】

生理の日数が明らかに長い、これって量多くない?
そんな、人にはなかなか相談できない心配ごと。生理が長引く、量が多すぎるという場合、それは何らかの体からのサインです。

そして、原因は人によって違います。体質、生活習慣、性格…様々な要素が絡み合ってくるもの。あなたの生理が長い、量が多い原因はなぜなのでしょうか。その原因、対策、その方にとって良い食べ物、避けたい食べ物などをご紹介します。


生理が「長い」ってどれくらい?

個人差はあるももの、一般的には生理の期間は3~7日間です。
生理の期間が8日以上続くことを「過長月経」と呼び、何らかのバランスが崩れていたり、病気が潜んでいる場合もあります。


生理の量が多いってどれくらい?

生理の際の出血が極端に多いことを「過多月経」といいます。
月経量は通常多くて20~140ミリリットル程度なのですが、これを超えると過多になり、血の塊が出ることもあります。

ただ、この数値をみてもわかるように、経血の量にはかなり個人差があります。そのときの体調やストレス具合によっても大きく異なるので、あまり神経質にならないようにしてくださいね。
(それに、何ミリリットルかなんて計ったことないですよね笑 感覚的にはもっと出ている気がしていました。。。)


ただ1時間もナプキンがもたない、夜用でも間に合わない!というほど経血量が増えている場合は、体が何らかのサインを発しているということ。基本的には、夜寝ている間でも夜用1枚で十分なんです。

10代の過多月経は、その他の目立った不調がなければ貧血さえ気をつければ、特に心配はありません。でも20代、30代と年齢を重ねるごとに経血量が増えてきているという場合、子宮筋腫などが原因ということも。


東洋医学からみた過多月経、過長月経

一般的に
・「脾」のエネルギーが不足している、気が不足している(脾気虚)
・血分が熱を帯びている(血熱、実熱)
が原因となっていることが多いです。

生理で注目されているのは「血液」ですが、その血の巡りや生理周期をコントロールしているのは実は「気」なんです。
気には「血の巡りを誘導する」「血液を血管内に保つ」という役割があるからです。

もちろんその他のタイプもあるので、今回は5つのタイプ別に原因と対策をみていきます。自分のタイプを確認した上で、食べ物や日頃の生活に気をつけていきましょう。


①脾気虚(ひききょ)タイプ

東洋医学での「脾」は消化吸収以外にも「気」をつくり出すパワーを提供し、血液を巡らせ生理がくる周期をコントロールするという働きがあります。

この生み出される気が極端に不足すると生理が止まりにくくなり、生理期間が長い、血液をとどめておく制御がきかないので量が多いといった現象が生じます。

【症状と特徴】

・生理の量が多い
・色は薄く、サラサラしている
・下腹部痛があり、押したり温めると痛みが和らぐ
・顔色に艶がなく、青白い。
・動悸や息苦しさがある。めまいがする
・手足がだるい感じがある
・少食気味、食後におなかが張ることがある

【原因】

・胃腸や脾などの消化吸収の機能が弱い
・慢性的な疲労、過労
・運動不足
・睡眠不足や偏食などの不摂生

【対策】

このタイプはしっかりと「気」を補強しましょう!

・鉄分を多く含むもの、また吸収率のたかいものをとりましょう(レバー、卵黄、なつめ、あさりなど)

・ビタミンは鉄の吸収を促進してくれます。食事の際は上記と一緒にビタミンを含む野菜をとりましょう

・ただ、肉類は消化吸収に負担がかかるため、一度に多くとりすぎずこまめに摂取しましょう

・気を補うためにしっかりと睡眠をとりましょう。朝は外で散歩をするのがおすすめです

・長風呂、サウナ、ホットヨガは大量の汗と一緒に少ない「気」も流れ出てしまうので、注意しましょう

【おすすめの食べ物】

豚肉、鶏肉、レバー、卵、大豆、豆腐、小豆、さつまいも、やまいも、ピーナツ、レンコン、なつめ、ブロッコリー、キャベツ、はちみつ、生姜、りんご

★基本的に「温かいもの」「常温以上のもの」を心がけましょう。からだを温める食材がおすすめです。

【控えめにする食べ物】

大根、ごぼう、こんにゃく、たけのこ、とうもろこし、蕎麦、お酒(飲むならワイン)、乳製品、生モノ、冷たいもの、夏野菜や南国フルーツなどの寒性食材


②陰気血熱(いんきけつねつ)タイプ

健康で体の中で陰陽のバランスがとれていると、余分な熱が出てきません。ですが陰気が不足すると相対的に陽気が高まり、体が熱っぽくなります。その熱が強まると血液も熱を帯び、生理が長い、量が多いといったことが起こります。

【症状と特徴】

・経血の量は多くない
・色は暗赤色でねばつく
・めまいや耳鳴りがする
・手足がほてる
・イライラしがち
・眠れない
・足腰がだるい
・顔色は頬に赤身がある
・口が乾き、水分をよく飲む。冷たいものが好き

【原因】

・睡眠不足や不摂生により陰気、陰血が不足している
・温性食材や辛味のものを摂りすぎて陰気を消耗している
・虚弱体質である、または病気によって陰気が消耗している

【対策】

・更に熱を産んでしまう「温性食材」や激辛の食べ物は避けましょう

・陰気を補うため、早めに就寝してたっぷり睡眠をとりましょう

・適度に休憩をとる、休暇をゆっくり過ごすなど過労を避けましょう

・長風呂やサウナ、ホットヨガなどで大量の汗をかくことは避けましょう

【おすすめの食べ物】

柿、いちご、梨、クコの実、梅、白菜、トマト、レンコン、くわい、葛、百合根、やまいも、アサリ、イカ、豆乳、水

【控えめにする食べ物】

香辛料(唐辛子、カレー粉、シナモンなど)、利尿作用のあるもの(冬瓜、きゅうり、すいか、ナス、コーヒーなど)


③血熱(実熱)タイプ

内蔵に過剰な熱がこもると、作り出される血液にも影響がおよびます。血液にまで余分な熱がこもってしまうことを「血熱」と呼び、これが原因で過多月経、過長月経を引き起こしています。

【症状と特徴】

・生理の量が多い
・色は紫赤色でねっとりとして塊がある
・お腹や腰が張り、痛みもある
・イライラする
・口が乾き、よく水を飲む。
・尿量は少なく色が濃い
・眠れない
・よく食べる

【原因】

・怒りっぽい、ストレス等により長期的に肝にダメージを与えている
・ストレスをためやすい
・お酒の飲みすぎ
・偏食(油っこいもの、カロリーの高いもの、辛いものが多い)

【対策】

このタイプは体内にこもった熱、血液の熱を収めることが大切です。

・香辛料は控える

・体を温める作用があり高カロリーとなる肉類は少し控えめにしましょう

・怒りやイライラが強すぎると肝(気血の要)を傷つけるため、感情的になりすぎないように心がけましょう

・過労にならないよう休息をとったり、リフレッシュしましょう

【おすすめの食べ物】

フルーツ、生野菜をたっぷり摂りましょう。
豆腐、れんこん、緑豆もやし、はちみつ、なす、ゴーヤ、冬瓜、きゅうり、梨、バナナ、スイカ、柿、昆布、海苔、ひじき、蕎麦、緑茶

【控えたい食べ物】

香辛料(唐辛子、カレー粉、シナモンなど)、甘いお菓子、お酒、羊肉、鶏肉、栗、クルミ、ニラ、ネギ、玉ねぎ、生姜、にんにく、フルーツでは桃、さくらんぼ


④痰湿阻滞(たんしつそたい)タイプ

老廃物や余分な水分によって巡りが阻害され、生理がうまく止まらない、量が多いというタイプです。

【症状と特徴】

・生理の量が多い
・色は薄くねばつく
・おりものが多い
・痰がよく出る
・胸が苦しい、腹部が張る
・嘔吐やムカムカした感じがある
・顔色は黄色っぽい
・口が乾き粘つくがあまり水を飲めない
・手のひらや足の裏に汗をかく

【原因】

・脾の機能(消化吸収)の低下により水分代謝が滞ってしまい、痰が生じやすい
・冷たい飲食物により胃腸が冷えて弱り、水の巡りが滞って体内に溜まっている
・抗生物質や寒性の漢方等の過剰摂取により体が冷え、内蔵機能が低下している

【対策】

このタイプは体内の余分な水分を排除することが大切です。

・水分を溜め込みやすい、痰を生じやすい飲食物を避ける
(痰は咳がからむ痰のみを指すのではなく、体内にたまった粘性の老廃物のことです)

【おすすめの食べ物】

大根、きゅうり、なす、ゴーヤ、じゃがいも、緑豆、豆腐、百合根、レンコン、銀杏、はとむぎ、アサリ、ハマグリ、カニ、羅漢果、りんご、グレープフルーツ

【控える食べ物】

肉の脂身、バター、揚げ物、甘いお菓子、乳製品、生モノ、消化しにくいもの、高カロリーなもの、お酒、香辛料、玉ねぎ、にんにく

(食べたくなるものばかりですよね…いきなり禁止するのではなく、良い食べ物を同時にたくさんとることから始めましょう!)


⑤気滞血瘀(きたいけつお)タイプ

気は血の巡りをリードしているため、気が滞るとやがて血の滞り(血瘀)が生じます。血瘀になってしまうと過多月経と過少月経という正反対の症状が起こることがあります。

【症状と特徴】

・生理がくるのが不定期
・急にこなくなったかと思うと大出血があったりする
・経血の色は暗紫色、または血の塊が多い
・生理痛は下腹部に刺すような痛みがあり、押すと痛みが増す
・便秘気味
・口が乾くが水をあまり飲めない

【原因】

・虚弱体質や運動不足、気の不足により血行が悪い。気を巡らせるエネルギーが弱い
・怪我や手術等での血腫が影響している
・ストレスを感じやすい、考えすぎてしまうことで気が滞ってしまいう

【対策】

このタイプは気血の巡りを良くすることがポイントです。

・毎日歩くなどの軽い運動をして気の巡り、血行を改善しましょう

・一般的に血行が悪いと「血液がドロドロになっている」「お酢やレモンなどで血液をサラサラにする」というイメージがありますが、気滞血瘀タイプの方には逆効果です。ストレスをためない、イライラしない、運動によって気血の巡りを良くすることが大切です。

【おすすめの食べ物】

レンコン、ごぼう、キャベツ、大根、黒きくらげ、よもぎ、大豆、豆腐、ジャスミン茶、

【控える食べ物】

香辛料(唐辛子、カレー粉、シナモンなど)、甘いお菓子、お酢、レモン、梅


過多月経・過長月経まとめ

いかがでしたでしょうか。
生理があまりにも長い、量が多すぎるという原因は、本当に人によって様々です。
暴飲暴食や偏食、睡眠不足など、日頃の不摂生が原因となっている方。
またはもともとの体質的に内蔵機能が弱い、イライラしやすい、怒りっぽい、クヨクヨ考えすぎるということが原因となっている方(これらは四柱推命の命式でもわかります)。

自分がなぜ生理が長引いているのか、量が多くなっているのかという理由を正しく把握しないと、根本的な解決はできません。

情報に惑わされず、自分にあった対処法を実践して、食べ物や生活リズムなども改善していきましょう。生理が整ってくると毎月楽になりますし、予定も立てやすくなります。何より、生理の不調は不妊の原因になったり、普段の体調不良や疲れの原因とつながっています。

ぜひ、自分のからだを大切にしてあげてください。

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