すぐイライラして怒ってしまう、いつもクヨクヨ思い悩んでしまう、嫉妬しやすい、恐がり…などなど、感情の種類こそ違え、人によって様々な感情に振り回されて生きづらさを感じています。
私も以前そうでした。
感情をうまくコントロールする方法には様々なやり方があります。
今日は、食養生シリーズということで、普段の食べ物に注目して、感情的にならない方法を見ていきましょう!
普段の食べ物を変えると、心と身体も変わってきます!
目次
5つの感情
陰陽五行説では、様々なものを陰と陽、そして木火土金水という五行に分類することができます。
感情も、下のように5つに分類することができます。
(五志。感情の分類は2種類あります)
木のエネルギーは「怒」
火のエネルギーは「楽、笑」
土のエネルギーは「思、慮」
金のエネルギーは「悲、憂」
水のエネルギーは「恐、驚」
です。
これらの5つの感情は、どれも必要不可欠な存在。
これらの感情を持っていることは、何もおかしなことではありません。
問題は、それが「過剰」になって制御が効かなくなること。
もともと持っている五行のエネルギーに偏りがあったりすると、その部分の感情が出やすかったり、過剰な場合はコントロール不能になりやすいです。
また、季節などでも五行が巡っていくため、時期的にある感情が高まりやすいという傾向もあります。
例えば、秋は金のエネルギーが強まります。
そのため、なんだか物悲しい気分になりやすい時期。
逆に、夏は火のエネルギーが強まるため、人は陽気で楽観的になります。
感情的にならない方法
感情と食べ物の関係
私たちは、先程説明した5つの感情を持っています。
このどれか1つの感情が強すぎると、その部分の臓腑にダメージを与えてしまいます。
また、逆にその臓腑が弱っていると、その感情が暴走してしまいがち。
ある感情が強く出すぎてコントロールできないような時は、その感情の五行をみて、その五行に関する「味、色、属性」を食べて整えるという方法があります。
五行には、それぞれに色や味があるので、それをベースに、下記に感情ごとのおすすめの食べ物を紹介します。
・常にイライラ。怒りっぽい
怒りの感情がコントロールできず感情的になってしまう場合。イライラが止められない時。
それは、木の五行が暴走していたり、その臓腑が弱ている証拠です。
そんな時は「木」に属する食べ物を食べることで、そのエネルギーを整えることができます。
木は味でいうと「酸味」
色でいうと「青、緑」です。
また、「肝」が弱っていることが多いです。
そのため、以下のような食べ物を食べることで、怒りの感情をコントロールしや
すくなります。
・酸味のあるもの(酢の物、梅干し、レモンなど)
・緑の食べ物(ほうれん草や小松菜、ブロッコリーなどの野菜)
・その他、すもも、ゴマなど
・お酒はほどほどにして肝を休ませる
・興奮しすぎ!楽観的
「楽しい」という感情は一見良い感情に見えますが、強まり過ぎはバランスが崩れてしまうため、良くありません。
また、「心」が司る心臓や血液循環などにも負担がかかってしまいます。
また、楽観的になりすぎると、物事のリスクなどを正しく判断できないという危険もあります。
やはり、どんな感情も過剰はよくありません。
そんな感情をコントロールするための火のエネルギーの食べ物は
・苦味のあるもの(コーヒー、ゴーヤなど)
・赤い食べ物(にんじん、トマト、マグロ、棗など)
・肉類(特に牛肉、羊肉)
・夏野菜(なす、きゅうりなど)
・クヨクヨする、嫉妬心が強い
心配で思い悩んだり、しょっちゅうクヨクヨする、人と比べて落ち込んだり嫉妬心が強く出てしまうような場合は、土のエネルギーが暴走しています。
このような感情がコントロールできていない状態は「脾」に影響があり、胃腸の消化力にも問題が出ている場合が多いです。
・甘みのあるもの(さつまいも、栗など、自然の甘み)
・黄色い食べ物(かぼちゃ、とうもろこしなど)
・お米、根菜類
・胃腸に負担をかけない消化に良い食事
・メソメソしがち、悲しみに暮れる
悲しみや憂いの感情が強くなりコントロールできないような状態は肺にダメージを与えてしまいます。
東洋医学では肺がダメージを受けると乾燥、咳、便秘などにも繋がると考えます。
悲しい時は、涙を流すことも大切です。
金のエネルギーを整えるおすすめの食べ物は
・辛味のあるもの(ネギ、しょうが、大根など)
・白い食べ物(玉ねぎ、きのこ、豆腐、百合根など)
・その他、鶏肉など
・恐がり。怖れで踏み出せない
とにかく恐怖の感情が強く出てしまい、新しいことに踏み出せない、チャレンジできない、という方。
恐怖の感情がコントロールできない時は、水のエネルギーが暴走しています。
また、恐怖の感情が過剰だと「腎」に負担がかかり、婦人系の不調や耳、膀胱に影響が出てきます。
しっかり睡眠をとること、体を冷やさないことが大切です。
その上で、下記の食べ物を意識的に食べてみましょう。
・塩味の食べ物
・黒い食べ物(黒豆、黒米、黒木耳、黒ごまなど)
・豚肉、魚介類、海藻類
まとめ
感情的にならない方法を、食べ物との関係からお伝えしてきました。
いかがでしたでしょうか。
感情も食べ物も、五行のバランスが大切。
なので、ここで「私には〇〇が良いんだ!」と一つの五行のものばかり食べだしたら、本末転倒です。
普段の自分の食生活を見直して、基本はバランス良く。
そして、そこに自分に合ったもの、足りないものを少し足していく感じで取り入れてみましょう。
私たちの体や心の状態には、普段食べている物が大きく影響を与えています。
感情的になってしまった時、コントロール不能になった時に、その感情をコントロールしようとするのは、生易しいものではありません。
普段から、一つのエネルギーが過剰にならないように気をつけておくことで、感情は圧倒的にコントロールしやすくなります。
今日は「食べ物」という観点から感情的にならない方法をお伝えしましたが、他にも「陰陽五行」を活用した感情をコントロールする方法はいろいろあります。
基本の考え方は同じですので、色々試してみてくださいね!
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